[]【書評】21世紀のモノ創り。70のヒント

8月1日(日) 


昨日は意味も無く事務所に泊まってしまった。 朝に帰宅して暑くならないうちに読書。前々から少しづつ読み進めていた「21世紀のモノ創り。70のヒント」を読み終えた。


森行生さんの別の本を前に読んだことがあったので選んだのだが、少々話題が古いというか、歯がゆいというか。全体はマーケティング編」「デザイン編」に分かれているが、タイトルどおり細かい話が70個に分かれているので、集中力が無いとメッセージが分断されてしまい、きついものがある。


マーケティング編は別著「シンプルマーケティングとほぼ同一。マーケティングフレームワークはいくつかあって、大前研一の「企業参謀」などはよりマクロな事業戦略をベースにした良著だ。森さんのものは、より個別の商品開発・販売戦略に近い。


それからとても80年代的だ。 


ここでいわれているような「消費者の潜在ニーズ ライフスタイルの分析とマーケティングへの応用は、ここで想定されているところから変化していると思う。普及理論も「富士山型」から「八ヶ岳型」へ、という話が出ている中で、正直、世の消費者の様態と、ここで想定されている市場の様態とのずれが大きくなっているように思う。

というわけで、久々に驚くほど学びを得ることのない読書をしてしまった。

猛反省。。。


☆☆心に引っかかったセンテンス

「まず、市場がまだ小さい時期は、「規格」を中止とした定義づけをする。そして市場が成長するにつれ、下から上へ、つまり「ベネフィット」から「エッセンス」へと商品をアピールする方向性を変えていくのだ。しかし、市場がある程度広まった団塊で、また「規格」にぐるっと戻るという法則性がある。この順番が大きなポイントとなる。

(やすし http://www.socionode.org/