[]ブランド戦略シナリオ
質問: 新商品のブランド構築頼んだ!と言われたら、どこから手をつけますか?
風邪が治りません。 とりあえず、鼻のかみすぎで鼻の下痛い。。
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「ブランド戦略シナリオ」 消費者行動研究系統からのブランド論としては非常に完成度の高い一冊だと思います。
「スキーマ」とか「知識ベース」といったタームが多用されていることからもわかるとおり、認知科学の影響を強く受けています。
ブランドの実体を「関わる人々の頭の中にある知識スキーマ」と定義し、具体的な商品ブランドや企業ブランドの構築に直面したときに、このスキーマ構造の変換を行うことにより、ブランドの強化・構築を行おうとしています。
このような立場を取ることにより、「ブランドを構築せよ」と言われたときに何をすればよいのかが非常に明確で、それを提示したことがこの本の貢献だと思います。
ところで、この本、随所に「形式知」と「暗黙知」という二項対立が出てきますね。
当初、フロイトから来ているものだと思っていましたが、よくよく見ると、これ野中郁次郎の知識創造企業からきているみたいですね。阿久津さんが一ツ橋なので当然と言えば当然なんですけど。
「ニチレイのアセロラドリンクにおける、ブラジルでのサンバのイメージ」とか、「サントリーのウーロン茶における、福建省の茶師の知識」とか、直接的に訴求されることはない「暗黙知」がブランド構築において極めて重要な役割を果たしている、というあたり。
どーもしっくりこなかったのですが、知識創造企業の話か、と考えれば納得です。
なべの答え: まず対象商品の連想記憶の構造を調査します。