[]「楽しさ」を分解する
質問:「エンターテインメントを2種類に分類せよ」と言われたら、どのような軸で切りますか?
なんか久しぶりの更新になってしまいました。
先週は事前の予測通り、作らなければならない資料が3つ重なってしまい、かつ週末が出張だったので、家に帰ったのは2日だけ。
おかげでライフスタイルがずいぶん崩れました。 書き物をするのも久しぶりなので、今日はリハビリを兼ねて軽めに書きます。
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週末は東北に出張してきました。
今回の仕事は「ビデオクラブの人々に動画編集を教えること」
我ながら、よく引き受けたと思いますね。 AdobeのPremiereの使い方を含めて、みっちり3時間、教えてきました。 人に教える前に、僕に教えてくれ!!って感じでしたけど、人間恐ろしいもので何とかレクチャーできてしまいました。
やっぱ見栄は張るもんです。
しかし、レクチャーしてみてつくづく思いましたが、映像編集はエンターテインメントとして成立しますね。
大学に居たときに、映像表現の講座を取った学生が、学校に泊り込んで徹夜で自主制作CFなどを作っているのを横目で見ていました。大変そうだなあ、、、と当時は思っていましたが、ちょっと高めの敷居を踏み越えてしまうと、映像の編集は結構楽しい世界が広がっているように思います。
世の中の楽しみを「受動的楽しみ」と「能動的楽しみ」に分割した場合、「映像編集」や「レタッチ」や「撮影」や「楽曲のリミックス・ミキシング」はすべて「能動的楽しみ」に属します。
逆に「テレビを見る」、「音楽を聴く」、「写真を見る」などは「受動的楽しみ」に属します。
「受動的楽しみ」と「能動的楽しみ」、どっちがマーケットとして大きいかと考えると、当然「カンタンに」楽しめる受動的楽しみの方がマーケットとして大きいと思います。 スキルやセンスが要求される能動的楽しみは、そもそも楽しくなるまでに時間がかかるため、一部の人達だけが属するニッチなマーケットでビジネスとしては魅力が無いかもしれません。
ただ、メーカーのマーケティングとしては、「能動的楽しみ」を追求しないとダメですね。
世の中に存在するブランドのタネは十数個しかない、と片平さんが書いていましたが、その少ないブランドのタネの1つである「創造的である(クリエイティブ)」という感覚と強く繋がるためには、「能動的楽しみ」を作り出すことが必要だと思うのです。
クリエイターのためのモノ。クリエイターに愛されるモノ。クリエイターが遊びに使うモノ。そんな位置づけを獲得することが、ほんとに大事だと思うのです。
なべの答え: 「能動的」か「受動的」か