[]非営利組織のマーケティング戦略

質問: 非営利組織のマーケティングにおいて最も有効な戦略フレームワークは?


GWですね。 今年はきっちり休みを取りました。11連休になるんでしょうか? 連休は長いのですが、懸案になっていた「非営利組織のブランディング」の文章を書き上げる為、何処にも行かず家に居ます。


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非営利組織がマーケティングに注目するようになってかなり久しいのですが(この話題が出るようになってから20年以上はたっていると思います)、マーケティングの戦略フレームワークの中で、最も非営利に適用する価値があると思われるのが「ブランディング」だと思います。

コトラーは「需要」を8つのタイプに分類し、それぞれの需要のタイプによって解決すべき課題が異なると述べました。

すなわち、


(1) 負の需要
(2) ゼロ需要
(3) 潜在需要
(4) 低迷需要
(5) 不規則需要
(6) 最適需要
(7) 過剰需要
(8) 不健全需要


です。

ただ、非営利組織の活動内容を見るに、非営利組織が提供するソーシャルプロダクトには「まったく需要がない(=ゼロ需要)」か「倦厭される(=負の需要)」場合がほとんどであると思います。


自団体が提供するプロダクトに「需要が無い(もしくは、負の需要しかない)」という状態をどのように改善していくのか。


そうした非営利組織の根本的な問題に解決の糸口を提供するのが「ブランディング」だと思っています。なぜなら、「ブランディング」という概念の発生自体、モノがあふれ、潜在的な需要がマーケティングしつくされた状況を前提にしているからです。モノをマーケティングするのではなく、関係性をマーケティングすると言うアプローチは、ブランド論の重要な1要素になっていますが、この「関係性」のマネジメントこそ、非営利組織が最も必要とするフレームワークだと思います。


まあ、そんな意味で「非営利組織のブランディング」というテーマはとても面白いんですね。(はっきり言って、今難産していますが。。。)


なべの答え:ブランディングでしょう。特に知識ベース系のブランディング