[]ハウス・オブ・シセイドウ

昨日の記録をもう1つ。天気が悪かったけれど、髪を切った後に銀座へ。


めったに行かない銀座。目的は、「ハウス・オブ・シセイドウ」に行くこと。 資生堂ショールーム、、、というかミュージアムなのですが、ちょっと変わっていて、最近の商品は1つも展示されていません。

1階と2階の2フロアー構成で、それほど広いわけではないのですが、品のある茶色と白のスペースで、広告やアート、デザイン関係の書籍と、資生堂の広告関連の資料を見ることが出来ます。資生堂という会社は、「何事も上質でなければならない」という考えをミーム(遺伝の基本単位)として持っているそうですが、そのアイデアを体現したスペースのようでした。

「品」を感じました。


続いて、せっかくなので「銀座アップル・ストア」と「ソニービル」を見て、異業種ショールーム比較をしてみました。

アップル・ストアの方は相変わらずの人出で混み合っていました。この会社、表面だけ見るととっても危なっかしく見えますね。確かに、今アップルから発信されている「白」と「丸みを帯びた」プロダクトデザインのイメージは、かなりクールなのですが、このデザインは永続しない。ショールームのコンセプトも、今はみずみずしく感じますが、数年続くものとは思えない。

プロダクトからイメージまで、統一した強いコンセプトイメージを発信しているだけに、このコンセプトに飽きが出る前に次の「ブランドの命がけの飛躍(石井淳蔵)」をしないとならないわけで、ちょうど今頃からその飛躍の準備をしていないとダメなわけです。

川島蓉子さんが、「アップルはクラスに1人はいたような、頭が良くて運動が出来る人気者のイメージ」と言っていましたが、この子は、時たまぴゅ〜っと落ちていく(i.Macの後、とか、どっかいっちゃったし)ので、今後のブランド戦略に注目ですね。

逆に、今ぴゅ〜っと落ちてしまっているのがソニー。「ソニービル」の方は、アップルストアとはまったく違っていて、なんというか、ちゃんこ鍋みたいになっていました。

商品もいろいろなんですが、その味付けもいろいろになっていて統一感のあるデザインというもののカケラすら見当たらない。 帰る前に有楽町のビックカメラに寄って行ったのですが、ソニービルショールームというより、量販店の店頭みたいですね。 ちょっときれいな電器屋さんって感じでしょうか?

「クラスに喩えると」っていうメタファーは結構面白いのですが、アップルが「クラスに1人はいたような、頭が良くて運動が出来る人気者」だとしたら、今のソニーってなんなんでしょうかね? ぱっとイメージが出てこないということは、まあ、普通の生徒くらいなもんなんでしょう。昔はアメリカからの帰国子女って感じだったと思うんですけどね。資生堂は「途中で私立の学校に転校しちゃった女の子」って感じかなー。フェリスあたりに転校しちゃった子のイメージですかね。

いやはや。。