[]アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶
東京都写真美術館の2週間限定上映
この人の写真は、僕は感性で見ることは出来ないんですね。デビット・ラシャペルみたいな、最近のPOPアート系の写真家の写真を感性で見ることに慣れてしまうと、この人の写真を感性で見るには、自分の感性が荒っぽくなりすぎているわけです。
逆に、頭で考えながら見ると、この人の写真はとても面白い。
「なんで、この人はここで手を振り上げているのか」
「この人は、何を急いでいるのか」
「この人たちは、なんの会議をしているのか」
「この2人はどういう関係なのか」
そんな、「なぜ・なに」が沢山詰まった写真です。映画の中で本人がまさに言っていたことだと思いますが、計算した構図の中で、一瞬を切り取った芸術、ということなのでしょう。