[]明けましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます。





毎年元旦になると、猫も杓子も一年の計というものを立てますが、ワタクシも人間の端くれとして今年のテーマなるものを決めたいと思います。



思い起こせば昨年はワタクシの人生にとっても多くの経験を重ねる年であったと思います。海外での仕事が格段に増え、マーケティング活動の領域が国内から国外へと本格的に広がった最初の年となりました。また、20代の前半から中盤にかけて考えていたことを本という形で表現する機会に恵まれました。様々な批評はあるものの、これで次のアイデア醸造期に移行することが出来ます。





さて、そんな2006年を振り返りつつ、2007年をどのように過ごすかといろいろ考えたのですが、今年はちょっと中期を考えつつ、下記のようなテーマを持とうと思います。





★2007年のテーマ:知識職人として自信を持つ





5年ほど前、丁度今の会社に入社する直前でしたが、「30歳になったら一度その先のキャリアの方向性について棚卸しをして考えよう」と考えました。



ワタクシも年を取ったもので、今年、その30歳についに突入します。で、いろいろと考えたのですが、自分は価値のある知識をトンチンカンと創り出し、社会から認められることで生計を立てる職人でありたいと思います。





昔の話になりますが、大学受験をしていた頃、社会科で「地理」と「世界史」を受験科目として選択していました。一般的には社会科は暗記科目として考えられているようですが、僕の習っていた社会科の先生は、いま思えばとても偉かったんですね。



地理も世界史も、暗記科目ではなくて高度な知性を要求される知的科目であるというを教えてくれました。「なぜ、この国のこの都市にこのような産業が発展しているのか? それは地形的には○○なので△△という鉱物が生産可能で、地勢的は貿易港になりうる港に近く、背後に広がる平野からの労働力供給が見込めるからだ」



地形と資源の関係、緯度と気候の関係、世界各国の基本情報。そんな限られた基本情報を組みあせて応用し、「推測」をすることにより新しい知識をつむぎだしていく。それが社会科であるということを教えてくれました。





因果関係ですべてを説明するには世界は複雑すぎますが、論理と感性のハザマで現象を解明し、先々を予測し、解決策を考える。そんな知的な作業に若い頃の自分は大変な感銘を受け、興奮したものでした。(というわけで、大学受験時は、社会科はあまり暗記はしませんでしたが、安定して偏差値80以上をたたき出す得点源科目でした。問題は数学で、ひどいときには0点なんていう点数を出したことが。。。)





最近、本当に思うのですが、マーケティングという仕事は、この社会科の知的科目に非常に近い。ある商品が売れる・売れない。あるブランドが価値を持つ・持たない。これらは論理ですべてを説明するには複雑すぎますが、様々な基本情報を組み合わせつつ、現象を解析し、見えないこと(それは将来のことであったり、競合の動き方だったりするわけですが)を「推測」することがマーケティングという仕事の核だと思います。



この「推測」という作業は、極めて知的に高度な営みであって、誰にでも価値のある推測が出せると言うことはありません。しかし、見えない部分に光を当て、次に何をすればよいのか、指針を出すことに対するニーズは非常に強いものがあります。





自分は、知識職人としての自分の知性を磨きたい。次の5年はそのために時間を使いたい。そして、35歳になるときには、いっぱしのアナリストとして、世の中に自分の分析と推測を提示するポジションにありたいと思います。(次の出版なのか、レポートなのか、コンサルティングなのか、メディアはなんだかわかりませんが)



今年はそのために、まず「立つ」ことからスタート。来年は「歩く」でしょうか。。



まあ、抽象的に書くとこんな感じですが、具体的な行動計画に落とし込みをすると下記のような感じになるんでしょうか。





★知識職人に必要なこと



・知っていること(知識)

・知っていることを応用すること(知性)





★よってもって今年の基本方針



・52個の「問題」を発見し、調査し、分析する(1週間1問題)

・ネットワーク構築に努め、52回、他人と問題を共有し、考える時間を持つ





★仕事上の行動計画



・誰もやったことのないプロジェクトを2つ起こす

・目に見える成果を残す

・コミュニケーション頻度を週次のルーチン化する

・同僚を助け、大切にする

・去年を越える





★プライベート上の行動計画



・健康な体を手に入れる(体脂肪率15%)

・アウトプットに結びつかないインプットはインプットと認めない

・友人を大切にする

・日本を学び直す(書道?茶道?剣道?)

・中国語の上級に到達する

・生涯のスポーツをする(テニス?ゴルフ?)

・去年を越える