[]久しぶりに外為の話

また円安方向に向かいはじめましたね。





8月の円高局面は本当に肝を冷やしました。



心理学で「アンカーリング効果」という現象があります。船が碇を下ろすと、その碇の周囲だけに動ける範囲が限定される、というメタファーですが、意思決定はその直前の意思決定に大きく影響を受ける、という現象です。



3月の中国発の株安の際に円高局面がありましたが、心のどこかで、あの時の水準を前提に判断をしていたきらいがあります。



色々経験してルールを作ってきましたが、いまだに損切りの水準を何処に置くかを決めるのがとても難しい。1円程度は、特に理由も無く「ノイズとして」ぶれるので、損切りの金額を1円下とかに置いておくと、売る気が無かったのに自動で損切りしてしまうことになります。



であれば、2円ならば良いのかと言われると、それはそれで確率的には低くなるものの「ノイズとして」ぶれて損切りされてしまうことがあります。



じゃあ3円なら、、、とやっていくときりが無いんですね。





8月の円高局面での自分の投資行動はまったく褒められません。結局一円も損せずに元の水準に戻りましたが、最初に決めた損切り水準を切り下げ切り下げし、損切りに引っかからないように調整をしました。



3月の円高水準を下回る確率は非常に低いだろう、という判断があったわけですが、現実にはそのレベルをはるかに超える円高水準に突入しました。結果、レバレッジを下げる必要が発生し、身動きが取れない状況が一瞬発生しました。



当時のブログにも書きましたが、いくらなんでも円が買われすぎ=外貨買いのチャンス、だったわけですが積極的な買いを出すことが出来ず、底値付近で拾ったユーロもオーストラリアドルも、大した収益を出す前に放出せねばなりませんでした。



理想的には、こういう不測事態に対処する為に逆指値を入れているはずなのに、そのルールを自ら破ったことになります。





こんな体たらくでも収益が出てしまう外貨投資ですが、来年に向けて勉強しなおしですね。