[]一つの区切りとして





今日が今の会社での最終出社日になります。



時が経つのは本当に早くて、なんと、あの入社式から7年経ったわけですが、今日でそのキャリアに一つの区切りをつけることになります。



転職活動をした昨年夏に、おそらく新卒の時以来で「CV(=レジュメ)」を書いたのですが、書いてみて初めて、驚くほど多様で貴重な経験を今の会社が提供してくれていたことに気づきました。 



北海道から九州まで、来る日も来る日もお店を訪ね歩いて商品を売り込み、エンドユーザーに商品を買ってもらう経験から、これこそがプロモーションだ、という教科書では見たことの無いくらい優れたマーケティング活動に参加する経験。



海外に活動の舞台を移してからは、アジアからヨーロッパまで、規模も性質もまったく異なったマーケットを俯瞰的に見る経験。赴任をしてからは、新規商品をヨーロッパに導入するという類まれなチャンスに恵まれ、マーケットを読み、先々を予測し、グランドプランとコンティンジェンシープランを立て、ビジネスの枠組みを対極的にコントロールする経験。さらに、地域のマーケットの構造をしつこく紐解き、どこに商売のチャンスがあって、何に注力するべきなのか、を考え抜く経験。



仕事をしている最中は、目の前のことに精一杯で、長期的に見たときにそれぞれの経験が何を意味するのかはあまり考えませんでしたが、冷静に過去を振り返ってみて、やはり唯一無二の貴重な経験を今の会社で積ませてもらったと思います。





ここで一旦、今の会社を離れます。





自分としてはこれは「出稽古」だと思っています。相撲取りは自分の技量を磨くためによその部屋に出向いて稽古をします。多様な相手、異なる環境で己を磨き、自分としての大成を目指す。



それが、将来的にこれまでお世話になったすべての方々に恩返しをすることに繋がるはずであり、戦後の焼け野原から大きな企業を作り上げた先輩世代の力量に近づく道だ、と信じています。



これまでのすべてに感謝をしたいと思います。そして、See you again !