[]日系1世として生きる覚悟を持つ

今回のシンガポール旅行、色々な意味で刺激になりました。



日本に帰国して1年半。やはり思うのは、自分は国を出て仕事をしたいということ。確かに、日本、特に東京は非常に暮らしやすい環境です。生活のレベルは高く、食文化、芸能も成熟の域に達しつつあり、医療にも不安が無い。



ただ、そういう表面的な社会の良さの裏で、急速な勢いでシステムの劣化が進みつつあり、今の状態が続かないだろうということは容易に想像がつきます。



まず、日本で職を得ることはとても難しくなりそうです。製造業は、生産機能を国内に持つことはとても難しくなりつつあるし、それに従って管理機能等も日本に置く意味が薄れつつあります。内需は縮小に向かうので、国内の営業・マーケティング職も縮小が基本。



ビジネスシステムは、グローバルに最適化することが当たり前で、その仕事をドメスティックなコミュニケーションに偏った日本人が日本国内で執り行うことはナンセンスです。



これからのビジネスマンは、グローバルにシステムを構築していくことが基本で、こういう人材競争の環境に国籍は関係ありません。



自分は、大変残念なことに、あまりにも日本に偏った育ち方をしてしまったため、国際市場での人材競争力がありません。



ただ、そういう状況を所与のものとして、そこで朽ちて行く気もさらさらありません。日本人であるメリット(数少ない)を最大限に生かしつつ、グローバルで生き抜く道を切り開く先鞭をつける(そして、将来世代にその先を託す)、日系移民1世のような心持で、次の人生の展開を考えて生きたいと思います。