[]神話と意味
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質問:神話の分析は仕事の役に立ちますか?
久しぶりに構造主義のレヴィ=ストロースの本を読みました。
「神話と意味」
構造主義と、特にレヴィ=ストロースに惹かれるのは、「基本構造」という考え方が性に合っていると思うからです。
「神話はすべて、自然が与える混沌たる事実に知的意味を与えようとする弁証法の試みである」
レヴィ=ストロースは、
「秩序が無ければ「意味」を理解することは絶対に不可能だ」として、「無秩序とされるものの背後に秩序を見つけようとしてきた」のだそうです。
そこまで無秩序が気になる方ではありませんが、そういうスタンスの利害を綿密に考えれば、やはりプラスの方が多いと思っています。
さて、内容自体は他の著作や、レヴィ=ストロースの考えのサマリーを理解していれば特に新しいものは無いと思うのですが、例として出している神話に対する分析が面白いですね。
カナダ西部の神話で、南風を制圧支配しようとし、それに成功するガンギエイの神話。「なぜ」ガンギエイでなければならなかったのか?その理由を、「上から見ると大きいが、横から見ると薄い」というガンギエイの生物的特徴に求めています。
ようするに、この「上から見ると大きいが横から見ると薄い」という特徴が、二項対立だというわけです。
この本と一緒にギリシア神話の本を何冊か買いました。
直感的に、ギリシア神話の構造分析と、この本の中にも1項記述がありましたが、音楽と神話の関連性は、必ずブランドやら消費者行動やら商品企画やらに直結する感覚があります。
あまり、筋道立てて説明出来るものではないのですが、(*ちなみに、神話とは新聞や雑誌のように右から左に読んで理解するものではなくて、全体として理解するものなのだそうです) そのうち、思うところを書こうと思います。
なべの答え:間違いないです