[]勝手にしやがれ

「海が嫌いなら、山が嫌いなら、都会が嫌いなら、勝手にしやがれ


勝手にしやがれ



そういえば、大学の時はフランス語が第二外国語でしてね、字幕見なくても内容が理解できる、、、、わけもなく。


ゴダールの代表作の1つなんだそうで、ヌーヴェル・ヴァーグってこういうこと?というのがよくわかる作品なんでしょうか。


 ・交通違反で追ってきた警官を唐突に殺し
 ・追われているにも関わらず平気な顔してパリを闊歩し
 ・最後はほんと「勝手にしやがれ」という軽さで死んでしまう


おとぎ話に見えました。


途中で、ミッシェルがアメリカ人留学生の彼女のパトリシアの家に忍び込む一幕があります。 お互いに話が宙に浮いていておかしなことを言い合っているんですが、それを見ている観客には、統一した雰囲気として伝わってくるあたりがすごいですね。

しかも、その統一した雰囲気と言うのが、50年代の映画には思えないスタイルの良さで出来ているので驚きです。 


ちなみに、この一幕、最後のシーンへの伏線がさりげなく挿入されていて、演出の方法としてもスパイスが効いています。


Nouvelle Vague(新しい波)ということですが、この映画の場合は、随所にちりばめられている気の効いた台詞が、「新しい」というよりは「いわゆる」フランスの雰囲気を感じさせます。

日本の文化からは出てこないセリフなので、最近のフランス映画を見る時よりもフランスっぽさを感じます。


例えば、パトリシアが空港で著名な作家かなにかに記事を書くためのインタビューをするシーン。

 「人生における野望は?」
 「不老不死になって死ぬことだ」



全体として、1つのスタイルの表現としてお勧めです。