[]25時

明日は海外の人達向けのプレゼンというわけで、ちょ〜久しぶりに英語プレゼン。


大丈夫なのか、僕。



25時


エドワード・ノートン×スパイク・リー


なんでこれ借りたんだったっけ?と思いながら見たのですが、これはやばかった!!


今、初めてニューヨークの人達にとって911がもたらした感情がどんなものだったのか理解しました。


実は、はじめから最初の40分くらいは、まったく話の展開が読めておらず、ノートンの「Xメンの登場人物みたいに壁を通り抜けたい」という発言の意味や、アンナ・パキンノートンに対して「私達にとっては今日が最後の夜なのよ」という発言の意味がわかっていませんでした。


「不幸せ→幸せ(=ハッピーエンド)」、「幸せ→不幸せ(=悲劇)」という構造が普通の中で、この映画は「普通→普通の生活が奪われる」というゼロからマイナスになってしまった状態を90分間描写し続けています。


驚異的です。 


最初から最後まで「明日収監される」という心理を坦々と描写し続けながら、「普通でなくなること」の苦しさを十分に伝えています。


映画の冒頭で、WTCの跡地から照らされる2本のライトアップが強調されますが、普通にそこにあったはずのWTCが突如としてなくなってしまったニューヨークの喪失感と、逮捕によってこれまでの生活を突如としてなくしてしまったノートンの喪失感が完全にシンクロしています。


この心理は辛い。 あまりにもやり場が無さ過ぎる。


エンディングも突き刺さりました。 いや、ほんと、よかった。これ。