[]めぐりあう時間たち

昨日は、結局イマイさん宅にお邪魔しました。

さすが洗足の高級住宅地。 うちとは違ってとても静か。家も広いし、快適そうでした。



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めぐりあう時間たち


この映画は難解なので、疲れている時に観てはいけません。確実に寝ます。 女の子と一緒に居るときに観てもいけません。間が持ちません。


かくいう僕も、深夜に観始めて、居眠りしてしまいました。


昨日の午前中に気を取り直して観ましたが、やはり難解ですね。かなり考えないと理解しにくいのですが、主題ははっきりしているように思います。


二コール・キッドマンが付け鼻して、かなり魅力的な演技をしていますが、彼女は2回「死を選ぶ」という選択をします。 一度は、オープニングとエンディングに挿入される、彼女自身の入水自殺。もう一度は、「ダロウェイ婦人」執筆中に登場人物の詩人を死なせてしまうシーンです。


「安全で、人に依存していて、退屈な生活」

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「危険で、自立していて、刺激に満ちた生活」


コントラストを、「ダロウェイ婦人」を執筆するヴァージニア(二コール・キッドマン)本人の人生、「ダロウェイ婦人」を愛読する1950年代の主婦ローラ・ブラウン(ジュリアン・ムーア )の生活、そして、2001年のNYで編集者を努めるクラリッサ(メリル・ストリープ)の生活、と3人の生活の描写を折り重ねることによって表現しています。

3人とも、「死」を意識し、直面することで、人生のバランスを取ろうとし、本人なりの納得をしていきます。


正直面白い映画ではありませんが、味のある良い作品だと思います。


2002年アカデミー賞 主演女優賞 二コール・キッドマン
2003年ベルリン国際映画祭 銀熊賞(女優賞)
 メリル・ストリープ
 二コール・キッドマン
 ジュリアン・ムーア