[]怒りのぶどう

飲みすぎで気分が悪い


近年まれに見る二日酔いになりました。といっても、ビール6本、ラム2杯、、くらいなものだと思うのだけれど。


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怒りのぶどう


ノーベル文学賞のJ・スタインベックの同名の小説の映画


これも怖い映画ですね。


描かれているのは人間というよりシステム。資本主義というシステムの恐ろしい側面を描いています。 イスラエルの民のように、約束の地「カリフォルニア」を目指すオクラホマの小作農一家。

CATというキャタピラーの導入で、生産効率が上がり、そこを耕していた小作農は土地を追い立てられることになります。 そのときに、その土地を買収した会社の担当者が、



「私に文句を言うな。私は会社の命令に従っているだけだ。その会社の上司は本社の命令に従っているだけだ。その会社は銀行の意向に従っているだけだ。つまり、誰に責任があるのかわからない、ということだ」


と言います。 システムの大きな変換が起こったときは、誰に責任があるのかという個人の顔は一切見えなくなることを示したセリフだと思います。


アメリカ」は豊かな国というイメージがありますが、システムの動き方によっては、こういう恐ろしい状態にも(今でも)なりえるんだろうな、という結構ショッキングな作品です。