キャラバン終了

東京から来ていたマネジメントチームが帰国



最後のイギリスのミーティングは紛糾。紛糾というか、予想外のネガティブプレゼンを食らい、その場の誰もが凍りつく。



今日って4月20日だよね?、4月1日からの売上計画の7掛けしか行きません、、、、、って今言うことに何の意味があるのだろうか。



普通に考えて、「自分の立てた計画が間違っていました。はい、私アホです」と言っているとしか考えられないのだが。。





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たまーに、ヨーロッパ人のプレゼンのセンスを疑うことがあります。基本的にヨーロッパの人はあまりプレゼンテーションが上手くない。上手くない、というかアメリカとは違う形式のプレゼン文化があるので、アメリカ型のプレゼンに慣れている日本人から見ると、わかりにくい。



チャートがごちゃごちゃしていることが多く、文字が多い。そしてこれが極めつけ。ストーリーが途中で分岐していくので、話の流れについていけないことがある。







多分、抽象化の度合いに対する許容度の違いから来ていると思うんですね。



思い起こせば、カルチュラルスタディーズもロンドンが発信源みたいなものだし。現象を抽象化して理論に落とし込んでいく過程でもれていくものを見て、「ああ、もったいない」と思うか、「必要悪だよ」と切捨てられるか、その感じ方の違いだろうな。



平均して見ると、アメリカ型のプレゼンは、「1でしょ」「2でしょ」だから「3でしょ」というプレゼンをしますね。抽象度が高く、ストーリーがクリアーなプレゼンになっていることが多いです。ヨーロッパ型のプレゼンは、「1があり」「2があり」、そこから「4と5が生まれ」、、、とストーリーがストレートに流れないプレゼンをする傾向があるように思います。



ビジネス的にはアメリカ型の方が結論が明確になりやすく、次のアクションに結びつきやすいので受け入れられ易いと思います。



そういえば、ギリシア神話って、まさにこの典型だよなあ、と思うんですね。



例えば、美の象徴アプロディテ(ヴィーナス)は、ウラノスの下腹部から飛び散った精液が海に落ちて出来た泡から生まれたことになっとります。ウラノスは子供のクロノスに追放され、クロノスも子供のゼウスに追放されます。



一応、アプロディテはウラノスの子供と考えると、ゼウスとアプロディテは、甥と叔母の関係なわけです。ところが、アプロディテの夫はヘパイストス(もしくはアレスという話もあるらしい)で、このヘパイストスはゼウスの子供なわけです。



一応、話は繋がってるんだけど、繋がりの線がいろいろ交差するので、理解するのが大変。



まー、だから面白いんだけど。



そー考えると、どっちが良いという話でもないんでしょうな。