[]ノー・マンズ・ランド (2001)
また間違えた。
ノー・マンズ・ランドって、紛争の中間地帯ってことだったのね。てっきり男の居ない女だらけの場所のことだと思ってた。
さて、(本当の)話はセルビアとボスニアの紛争を舞台に、両軍が対峙する前線の中間地帯の塹壕で、セルビア兵士とボスニア兵士が取り残され、、、という話。
そもそも、戦争が始まった原因(大義名分)なんて、泥沼化するうちに訳が分からなくなってきて、あとは個人的な恨みと思い込みで進んでいくものだよね、というメッセージを中心に映画が構成されています。
国連平和維持軍の官僚的な態度やら、それに群がるメディアの力と商売の面と、と戦争に関わるものすべてに対してシニカルな視点が投げかけられていて、単純なんだけど複雑な構成になっています。
良く出来た映画です。
昨今、日本も北朝鮮問題で、微妙な環境にあるわけですが、こういうコメディみたいな状況になる可能性も無いわけではないですね。
アカデミー賞とカンヌ、両方取った映画って他にあったっけ?
2001年アカデミー賞
□外国語映画賞
2001年カンヌ国際映画祭
□脚本賞 ダニス・タノヴィッチ