[]ナイロビの蜂 (2005)

ナイロビの蜂

そういえば、サンフランシスコでインターンをしていたときに、似たような問題意識に苛まれたな、という内容でしたね。



この行為(アフリカの人命を軽く見て、先進国の人命救助(儲け)のために利用する)自体には、議論の余地はありませんが、アフリカの貧困問題を解決するためのコストを誰がどれくらい負担するべきなのか?ということはよくよく考える必要があります。



ホテル・ルワンダ」がすごいな、と思ったのは、結局多くの人の人命を助けたポールの行動の発端が「自分の家族を守る」というきわめて個人的な動機付けの延長としてなされているからであって、自己犠牲的な(=胡散臭い)英雄物語になっていなかったからです。



ナイロビの蜂では、「妻への愛」が引き金となって、問題の真相解明に向かうわけで、この背景が、この映画から偽善的な胡散臭さを取り去っています。





ただし、申し訳ないんだけど、レイチェル・ワイズのそもそもの動機付けに共感しかねる(こういう人って居るよね、っていう冷めた見方をしてしまう)部分があって、それを最後まで引きずってしまったため、映画全体に対する感想という面では、実は平凡の域を出ることができませんでした。