[]ブランディング22の法則(1999)アル・ライズ

ブランディング22の法則

22も法則があるのかよ、と読む前からげんなりしてしまう本です。



なーんて、冗談ですが、22のルールの背後には「ひとつのことに集中して独自性を保つことがブランドにとって重要」という簡潔な信念があるようで、そのことが第一章「拡張の法則」で述べられた後、その後の章でも繰り返し述べられています。



サブ・ブランドやブランド・エクイティという考え型に対して痛烈にネガティブな論陣を張っていて、潔いですね。ただ、論理的にどのようにブランドを構築するのが望ましいのかというルールを説明するというより、そのルールに当てはまる実例を列挙して煙に巻く(おっとっと)というスタイルの論陣の張り方なので、好き嫌いは分かれると思います。



ま、そうは言ってもところどころに、にやりとさせられる文があり、その辺りはさすがに一流の実務家らしいセンスを感じさせます。