[]2008年を振り返る
しかし、本当に一年が経つのは早いですね。
今年は本当に早かった。特に、春先からの展開が非常に早かったように思います。アウトプットの質にはまだまだ問題があるのですが、自分の仕事に対する感覚が急速に変化していった一年でした。
背景にあるのは、1.仕事に対する慣れ、と2.上司が替わった、ことがあると思います。1月から12月まで、びっしり年間の予定が詰まっているのですが、半期単位、もしくは四半期単位のサイクルを繰り返している感じなので、何回かこのサイクルを回すとなんとなく仕事量とスケジュール感が掴めてきます。これがまず余裕を生みました。
あとは上司が替わったことも大きいかな。結局今に至るまで2回替わったのだけれど、最初の上司がどちらかというと政治家タイプで実業家ではなく、ビジネスに関わらない人だったのがちと辛かった。チームとしての仕事の全体をどうするかをオーガナイズしながら、自分も手を動かして仕事を進めていくほど自分はMatureではありませんでした。これが精神的なストレスに繋がったのだけれど、春に上司が替わってからは非常に仕事がやりやすくなりました。
【仕事上の今年の成果】
○ひとつの新規商品のヨーロッパ導入から、ビジネスを軌道に乗せてコントロールする過程のマネジメント
10月に突然やってきた不況のおかげで、このビジネスが成功(=当初計画の達成)するかどうかは余談を許さないのですが、この経験は非常に自分の血となり肉となりました。導入の本当に最初の最初から仕事をさせてもらい、また当時の上司がまったくもってビジネスに関わらない人だったので、かなり自分で色々なことを考える機会に恵まれました。(その分、辛かったけど)
メーカーのものを売るサイドのビジネスリテラシーのうち、
・販売計画の立案とコントロール
−市場規模の想定(市場データの分析と解釈)
−競合想定(競合分析。価格等の変数をいじるシミュレーション)
−グランドプランとコンティンジェンシープランの作成
(ビジネスのリスクをどうヘッジするか)
−カントリーミックスの作成
(各国の特性を踏まえてどこを押してどこを抑えるか)
・製造販売計画のコントロール
−販売計画のグランドプランを基にして、リスクヘッジをしながらも
妥当なオーダーを出していく
・顧客分析
−マーケティングサーベイ(直近の市場動向、中期の市場動向の予測)
に関しては、かなりの量の経験を積ませてもらいました。
自分の仕事の質に関してはまだまだ改善が必要だけれど、去年よりも確実にビジネスリテラシーは上がっていると思います。
ただ、今年、猛反省をしているのは部下のマネジメント。人を管理するスキルが圧倒的に不足をしていて、上手く人を使えていない実感があります。これはおそらく来年の課題。
あと、モノのコントロールは結構やったのですが、カネのコントロールはやや自分のリテラシーに不安があるので、これも来年の課題かな。スキルの高い人(うちのボスとかはそうなんですが)は、P&L、BS(組織のファンクションとしてBSを見ることはほとんど無いけれど)、その他の経営指標の見て、5秒以内に何が問題かがわかるようになっていると思うんですね。自分にはそこまでの力はまだ無いので、これも来年の課題。
【プライベート&生活態度の成果】
これは、年初に立てた計画と照らし合わせてみると、今ひとつ達成度が低いように思います。
まず、全体目標の「サロン的人物になる」。これ、達成度かなり低いですね。仕事が忙しかった、といういつもの言い訳は置いておいて、やっぱり仕事以外の知識の吸収スピードが遅い遅い。
原因は情報収集が受動的なこと。最近になって、Financial Timesとか、Gardienとか、Economistとか、英字系の記事を読むのが楽しくなってきたのですが、書いてあることを読んで理解する、という方法の情報収集はあまり効率が良くありません。そういう雑多な情報収集も必要なんだけれど、自分が関わるべき領域をきちんと絞って、その情報を能動的に取りに行った方が、情報が血となり肉となる確率は高いように思います。
例えば、来年の経済環境はやっぱり気になるので、「1930年代の大恐慌、1980年代の日本のバブルの歴史経過から、2009年以降の経済動向を予測すると何がわかるか?」という問題を設定してみました。
こういう問題に沿って情報を能動的に取りに行くと、驚くほどスムーズに情報が整理され頭に入ってきます。そして、こういう情報はOutputに変換されやすい。
今年は今ひとつでしたが、「サロン的人物になる」という目標は来年以降も維持します。正しい問題を設定できるかどうか、が来年の鍵になるように思います。
その他の細かい項目に関しては
>「3割余力主義」
これは比較的出来たのではないかと思います。少なくとも去年よりも余裕は生まれた。
>「お尻主義」
これも比較的出来たように思います。
>「週末優先予約主義」
これは達成率50%かな。結局週末仕事をすることも多かったです。読書量も足りない。
>「手帳主義」
これも達成率50%。ムラがありますね。
>「アウトプットにならないインプットはインプットとして認めない主義」
これは今でも正しいと思ってます。
>「多読⇔精読主義」
これも今でも正しいと思っています。
>「ボキャブラリー重視主義」
英語の話で書いたつもりではなかったのだけれど、とにかく英語のボキャブラリーが足りない。ここが解決されれば、僕の英語力は相当楽を出来るステージに入るのですが。。。
>「ジャーナリスト主義」
これは質問する力のことなのですが、自分にまだ足りない能力ですね。達成率50%未満。
>「新しいスポーツ開始主義」
いやー、未達。。。
>「ヨーロッパ主義」
これは70%くらいの達成率かな。もっと貪欲に知識を吸収するべきだと思います。
ま、そんな感じです。ちょっと年初は「なんとか主義」っていうのを作りすぎましたね。とりあえず書いとけ系の年初計画だったように思います。
今年は本当に多くの方に御世話になりました。公私に渡り、色々迷惑をかけることがありましたが、やはり人あっての自分なので、来年は何か他人に貢献できるように頑張って行きたいと思います。
それでは皆さん良いお年を。