[]日本の英語教育のおかしいと思うところ

教育制度のせいにするのは良くないのですが、自分の英語の問題を鑑みてつくづく日本人の英語の勉強の仕方っておかしいよな、と思います。







最近、週末に新聞を読むんですね。イギリス人の週末の過ごし方としては普通なんだそうで、こっちの新聞は土曜日にウィークエンド版が出ます。



で、これが結構分厚い。ビニール袋に入っていたりして、中には小冊子とかDVDとかのおまけまで入っているものもあります。これ、あけると、LifeとかArtとかMoneyとか、色々な紙面に分かれていて、おとーさんがMoneyを読んで、おかーさんがTravelを読んで、子供がMovieを読んで、とか、家族で新聞を読むんだそうです。で、食卓でその新聞の話題を話したりするそうで、そうやって子供は社会的なコミュニケーションを身に付けていくんだとか。



ま、ほんとかどうかはしりませんが、とにかく週末のカフェに行くと、皆分厚い新聞をめくりながらコーヒーを飲んでいます。(これはホント)



で、僕も最近、週末になると新聞が欲しくて欲しくてうずうずするようになったんですが、読んでいてやっぱりボキャブラリーが圧倒的に足りてないのが良くわかります。



FT




例えば、これ↑、先週のウィークエンド版のワインのセクションですが、この短い部分を読むだけで、20個以上の単語の意味を調べました。



ま、調べなくても大意は取れますよ、推測するから。けど、ほんとに知っているかどうか怪しい単語をちゃんと調べるとこういうことになる。



こんなボキャブラリー力では英語が出来ないのは当たり前です。たかだか新聞に載っている単語で知らないものがあったら、それはネイティブの通常コミュニケーションが理解出来なくて当然。



そんでもって、なんかおかしーなーと思うのが、これしきのボキャブラリーでも、テストの点は取れてしまうこと。一体全体何を測定しているテストなんだってことです。





語学学習というのは個人的に筋トレと一緒だと考えているんですが、これ、通訳訓練をするとほんとに良くわかります。まず、知らない単語があると訳出が怪しくなってくる。意味を推測しなければならないので、当然精度が落ち、さらに推測することに認知力を使うので、意味のリテンションなどの機能が落ちる。当然、訳出が出来ない。



あと、知っているだけの単語と、血肉になっている単語も違って、記憶の浅い単語が多いと、これまたいちいち訳出に引っかかる羽目になります。



一体何年英語の勉強を続けてるんだ、って話ですが、とにかくこの壁を今年は越えたい! 日本人は、ほんとに英語で苦労していて、日本の三大悲劇のひとつなんじゃないかと思うんですが、語学は筋トレ。筋トレは筋肉組織を一度破壊して再生させて強くする活動なんだから辛くて当たり前。



聞き流すだけ〜なんて甘っちょろいこと言っていてはダメで、とにかく記憶。そして記憶、そして記憶。覚えて使って、覚えて使って、というプロセスをいかに集中して長時間こなすか、がすべてだと思います。