[]「リーマンショックがあった」という考え方は良くないのではないか??

今年も年末が近づいてきました。



去年はこの時期にリーマンの倒産から始まる金融危機で、大変な勢いで市場が縮小し、ビジネス的に大変なことになりました。

さて、今年は、という話なのですが、ここでちょっと最近疑問に思うこと。



リーマンショック」という言い方、さらに言えば「去年はリーマンショックがあった」という総括の仕方は止めた方が良いように思います。なぜかというと、この言い方をすると、なにやら一部の金融機関が下手を打って「特殊な」不況状況を作り出した、という認識が生まれるからです。「去年はリーマンショックがあったけど、今年は無いから○□×」という話を聞きます。この言い方は昨年末を特殊な状態として現在から「切り離す」ように聞こえます。これは現状の認識として正しくないのではないかということです。



今現在をアメリカを中心とした経済体制が崩れる過渡期で、去年がその目に見える事態の始まり、と考えると、去年と今年は完全に繋がっています。さらに言えば来年以降も多分繋がっている。これを「去年はリーマンショックで大変だったなー」と言って切り離して考えるのは非常に危険だと思うのです。 



最近、自分が見解を継続的にフォローしている経済・経営関係の論者がことごとく「ドル崩壊」の話をしています。去年の市場の急速な縮小も大変だったけど、今が中長期での経済体制の崩壊過程にあるのであれば、もしかしたら二番底がすぐに来るかもしれない。



そういう長い期間の認識を持った上で、将来に向けてどういう体制をとるべきなのか。そういう考え方をしなければならないと思います。