[]企業の採用方針っておかしくないか?

hyoshi




今年は新卒採用がめちゃめちゃ厳しくなるようですね。



僕らの時(2003年)も就職氷河期で、24歳以下の若年者の失業率が10%のピークを記録しました。 94年から04年くらいまでに就職活動をした人を「失われた第一世代」というらしいですが、08年以降は「失われた第二世代」と今後言われるようです。



人材は企業のリソースの中でもっとも重要なもののはずで、将来の成長を左右する非常に大きなファクターです。それを短期の景況判断を元に絞ったり緩めたりするのは、長期的には自分の首を絞めることになると思います。こういう企業の動き方は浅はか以外の何ものでも無いでしょう。



特に新卒は、これからどう伸びるのか判らない、可能性を秘めているわけで、その可能性を犠牲にして、現状の社員の雇用を守るというのは、株主に対する背任行為じゃないのか?とさえ思います。



現状の社員は、ある程度評価も固まっていて、人事では、ある人材がAクラスなのか、それともDクラスなのか、ということは把握出来ているはず。 Dクラスの人材の雇用を守って新卒を入れていないのだとしたら、それは本当におかしい。単なる既得権益じゃないか、と。



景況によらず、会社は絶えず新陳代謝をしつづけるべきでしょう。もし、色々とチャンスを作って、その結果やっぱりDのパフォーマンスしか出せない人が居るのであれば、給与水準は年功序列定期昇給等で上げるべきではなくて、その人なりに活躍できる場に移ってもらう必要があると思います。



そして、絶えず、新しい人を迎え入れ続けるべき。



人間の体は3週間で組織の再生が一巡すると言われています。一日一日の不摂生はインパクトが見えにくいのですが、その間に何を食べたかで3週間後には体が大きく変わります。



日本企業が今やっていることは、脂肪やらコレステロールやらがいっぱい溜まったオッサンが、医者から「あなた、このまま行くと5年後に死にます」と言われて、いきなり断食をしてやせようとしているようなものです。



食べていないのだから、一時的にはやせますが、必ずリバウンドが来て、後々もっと悲惨な状況になります。



ちょっとほんとに、まじめに考えてほしいと思います。