[]電気自動車の時代になると自動車の保有台数は増える?





電気自動車が俄然面白くなってきましたよね。



日産のリーフが補助金を入れて299万円で販売するわけですが、まだちょっと高い。けれども、電気自動車の普及は後は時間の問題かな、と思わせるには十分なニュースでした。



電気自動車の普及は、インフラの整備もあってまだ時間がかかるという見方が大半ですが、この猶予期間に自動車メーカーは未来のビジネス環境で勝ち残れるビジネスモデルを構築することが必要になってきます。



電池とモーターとインバーターを組み合わせれば自動車が出来てしまうのであれば、PCのように標準化された部品を組み合わせるだけのビジネスになり、組み立てメーカーは今のような巨大な規模を維持できなくなるでしょう。



それにしても、自動車もやはりPCのような勢いで単価下落するのかどうか、はちょっと考えると面白い問題です。



今は、リチウム電池の値段が非常に高いので、電気自動車の値段も高いのですが、半導体や液晶パネル、太陽電池の二の舞は避けたい日本メーカーも含めて、この先きっと投資競争始まります。すでにパナソニックは大阪に新工場を作ったし、ソニー東芝、サムソンも投資を進めています。



すると確実に電池の値段は落ちるはず。この投資競争は体力勝負なのですが、半導体のような道をたどるのであれば極端な低価格なところまで電池の値段は落ちるでしょう。(レアメタルの塊のようなものなので、どこまで値段が落ちるものなのかはわかりませんが)



もともと、電気自動車はランニングコストはガソリンよりもはるかに安い(1/8)ので、車両価格が安くなってくると、消費者にとっては自動車を持つ意義がちょっとあがってきます。



駐車場代や保険など、それでもコストはかかりますが、今よりも自動車の台数は増えるのではないか、と思うんですよね。



とすると儲かるのは誰か。



もしかしたら、自動車保険やパーキング、自動車整備、みたいなところが今よりも儲かるのかもしれません。



こちらのほうも、業界が大きく動きそうで、非常に興味深いですね。