[]若い国ということ

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バンコクBTS高架鉄道)の混雑ぶりを見ていて思ったこと。



ああ、なるほど、この国は若いんだ。



日本のラッシュアワーを最近は避けた生活をしているので、今どうなっているのかわからないのですが、多分、昔に比べると日本のラッシュアワーって全体的にましになったんじゃないかと思っています。



しかも、今後はどんどんラッシュアワーが楽になって行くはず。



理由は簡単で、日本の労働人口がすごい勢いで減り始めているから。日本は今後、毎年40万人程度の労働人口が減って行きます。なので電車もすくはず。



電車のラッシュがひどくなっているということは、勤労人口が増えているということで、それは国の人口構成が若いということを意味します。若い人が働くわけだから、消費は増え、内需が拡大し、経済は大きくなって行きます。反対に、ラッシュが楽になって行く国は、消費は増えず、内需は減り、経済は小さくなって行きます。



僕はラッシュは大嫌い、というか、学生の時に二日酔いの状態で朝のラッシュの東海道線に乗り、この世の地獄を味わってから、混雑した電車がトラウマになってしまいました。



なので、ゆとりのある交通機関、ゆとりのある生活空間の方が良いと思っていて、国が成熟化するのはそんなに悪いことでは無いと思っています。若くて成長力のある国が必ずしもうらやましいとは思いません。



日本人も、高度経済成長の昭和の頃は、生活環境の窮屈さをなんとかしたいと思っていたはずで、そういう成長力のもつ負の側面を無視して、今の中国やアジアをうらやましがるのはおかしいですよね。 経済・社会をいかにサステナブルに回すかに知恵を絞り、成熟した生活環境を目指すことが今の日本の進むべき道ですよね。