[]文句なしに名店。血液型A型(?)の几帳面系イタリアン(「リストランテ宿屋」:外苑前)

今一緒に仕事をしているケースリーダーが、「ここは本当に良いお店」というので、行ってきました。外苑前のイタリアン。



土曜日のランチだったのですが、確かにここは凄い。ケースリーダー、有難う。



どうして食べログで3.5点しかないのか僕にはまったく理解不能。普通に4点台だろ、ここは。



何が凄いって、ここの店、細部に対するこだわりが半端ない。A型の几帳面な性格を突き詰めたらきっとこういうお店が出来るんじゃないかと思います。



まずは料理から。ランチのコースで3千円ちょっとくらいだったかな。



前菜から日本の旨いイタリアン全開。



使っている食材は日本の地のものとイタリア的なものの合わせ技。で、その仕事がいちいち細かい。



例えば、生ハムはサラダとあわせてあるんだけど、そのサラダの中に食用花の花びらが散りばめてあって、それがかすかに甘い香りを漂わせていて旨いんです。カルパッチョは刻んだミョウガとあわせてあって、和イタリアンの旨みの極地。



パスタは牛頬肉をラグーにして、シチリア島のニョッキみたいなショートパスタとあわせたもの。運ばれてきた瞬間に、旨い中華料理屋で麻婆豆腐を頼んだ時のような香りがしたんですが、理由はすぐにわかって、油の質の良さ。



no title




そして、メイン。新潟の豚肉をマスタードソースで頂くものでしたが、シンプルながら、もはやどう処理したのかまったくわからないすばらしいソースに、かなり丁寧に焼かれた豚肉が合わさっていて、絶品以外の何物でもありませんでした。



というわけで、料理もすばらしいものでしたが、サービスはさらに半端無い。



ソムリエが只者ではありません。お昼だったからか、一人でサービスを仕切っていましたが、びしっとした皮のベストと前掛けで、体格も大きくちょっと日本人には見えません。



ワインは、前菜にあわせて白を一杯。パスタ以降で赤を一杯頂きました。白ででてきたのはVie di Romansの2009のシャルドネ。濃いので量は飲めないワインなのですが、華やかな香りが食用花をあわせた前菜のサラダに合ってGood。



赤の方は、パスタが牛ラグーだったので、ソムリエの方も一瞬考え「重めの方が良いですよね」ということで頂きました。Il Borroの2007のメルロー。これは秀逸でした。一口目はチリの量産系メルローかと思いましたが、後半の口当たりはすばらしいの一言。絹のようなテクスチャーが口の中で感じられるめったにない一本。



さらにすばらしかったのが、この後のソムリエの対応。美味しすぎて、メインにたどり着く頃にグラスの2/3くらい飲んでしまったのですが、メインを運ぶのと同時に、何も言わず、ほんの少しワインを継ぎ足してくれました。グラスを開けてもう一杯注文するには食事が進みすぎているし、かといってワインなしでメインを食べるはもったいない、という状況だったのですが、それを察知してのソムリエの対応でした。



レストランは慈善事業じゃないんで、こういう対応が出来る人はめったに居ないと思います。



帰り際、お店を出るところまで送ってくれたのですが、外にでて20メートルくらい歩いて、「いやー、良い店だったなー」と言ってお店のほうを振り返ったら、なんとまだ店先で見送ってくれていて、振り返った時にまたお辞儀をしてくれました。



あ、ありえない。。なんというホスピタリティ。



今度は夜にうかがいます。昨今稀に見るすばらしいお店でした。