[]横浜トリエンナーレに行ってきた

横浜トリエンナーレに行ってきました。



と言っても今回見たのは横浜美術館のみ。チケットは会期中何度でも入れるものなので、時間があったらもう一回くらい行こうかと思っています。



いろいろ観ましたが、文句無しに詩的だなー、と思ったのはミルチャ・カンドル。ブルガリア人ですね。僕と同じ歳。





写真10






白装束の女性の一群が前を歩く女性の足跡を箒で消しながら歩いている映像作品。これはビエンナーレのポスターにも使われてます。



お互いの足跡を永久に消し続ける様は、転がる岩を永久に山頂まで押し上げ続ける罰を与えられたギリシア神話のシシューポスの話も思い出すし、足跡を人生の軌跡と捉えるなら、前を行く人のフットプリントを消して自分の足跡を付ける。(けど、それも後の人に消される)という人間の歴史について語っているようにも見える。



幾つも有る解釈の揺らぎを美しい映像で表現していて、惹かれましたね。



他にもいくつか、「これは!」と思うものもあったんだけど、逆に、僕があまり好きでない類の作品もあって、全体としては良くもあり悪くもある感じでした。



入り口にあった布のバームクーヘンは良くわからず。その奥にあった、オノヨーコの電話ボックスは、あれは神社かな?オノヨーコからかかってくる「かもしれない」という可能性を見るために行列する、という。とても日本的。