ゲイノウ

拡散した価値の目利きが必要ということ(VA Musium"Postmodernism")

ヴィクトリア・アルバート美術館での企画展 ここの企画展っていっつもこんなにガラガラだったっけ? タイトルが「ポストモダニズム」ってあまりにもバクッとしすぎているのがいけないのか、それともみんな80年代に興味がないのか。 自分にとってはぎりぎり懐…

[]今回も気づき豊富だったポンピドゥセンター

ロンドンで第9を聴いて、翌日の始発でパリへ。 まずは、最もいきたかったポンピドゥ・センターへ。朝一番にも関わらず結構な行列になっていました。年末のパリってこんなに混むんだっけ??? 今やっている企画展はメインのものがムンクでこっちは本当にすご…

[]感情と仕事について考える(芝居「Archives of Leviathan」)

大学の時の同期が役者をやっていて、facebookを見ていたら面白そうなお芝居をやっていたので、下北沢まで観に行ってきました。 日本で芝居を観るのは、実は初めてなのですが、非常に面白かった。 内容は、とある科学の発明をめぐる会社内での人間模様で、才…

[]佐伯洋江の絵を見て「和風とは?」を考える(原美術館:「アート・スコープ2009-2011」)

この人の作品は、僕にとってはこう見えます。 ・カンディンスキーから数学を除き ・ジャクソン・ポロックから荒々しさを抜き ・サイ・トンブリーの詩的な部分を抽出したもの そして、とても和風なもの。 ということは逆に考えると、和風っていうのは、数学が…

[]時代の要請に答えた建築思想?(森美術館:「メタボリズムの未来都市展」)

ポスターにちょっと惹かれるところがあって、森美術館で開催中の「メタボリズムの未来都市展」に行ってきました。 メタボリズムって「新陳代謝」の意味で使われていたそうです。言葉自体にダイエットのイメージがあるので、無駄を省いてミニマムな作りにする…

[]横浜トリエンナーレに行ってきた

横浜トリエンナーレに行ってきました。 と言っても今回見たのは横浜美術館のみ。チケットは会期中何度でも入れるものなので、時間があったらもう一回くらい行こうかと思っています。 いろいろ観ましたが、文句無しに詩的だなー、と思ったのはミルチャ・カン…

[]パウル・クレー展「おわらないアトリエ」

カンディンスキーと並んで、僕はこの人大好き。 東京都現代美術館で開催中の「パウル・クレー展」は、どうして自分がこの時代のこの人たちの作風が良いと思うのかを考え直す契機になりました。 おそらく、純粋な実験なんだと思うんですね。人間の認知ってど…

[]この芸術家はちょっと難しい(岡本太郎展)

岡本太郎の作品を見ていて、原研哉が昔言っていた、「世界地図って90度回転させるとパチンコ台に見えて、日本の位置は一番下にある玉の回収口に見える」という話を思い出しました。 世界の文化はシルクロードや南方の海路を伝って来て、最後は日本に伝播す…

[]絶対何かの発見があります:佐藤雅彦ディレクション「これも自分と認めざるを得ない展」

六本木の21_21 Design Siteでやっている佐藤雅彦ディレクションの「これも自分と認めざるを得ない展」を観にいってきました。 とても変わった展示展だと思うんですが、ほとんどすべての展示が何らかの形で鑑賞者の体験を要求するんですね。 やってみて「あっ…

[]これは、「データベース消費」が日本だけに留まらない状況になっている、と理解するべきなのか?

これもTateの企画展で、POP Lifeというものです。 まー、異様な企画展でした。 エロ本か?みたいなものが飾ってある部屋もあり。あれは一体何なのか、わかる人、是非教えてください。 ただ驚いたのが、入り口の最初の部屋と出口前の最後の部屋が村上隆なんで…

[]芸術の役割とは補助線を引くこと、とBaldessari展を観ていて思った

Tate ModernのJohn Baldessariを観に行って感じたのですが、芸術の役割の一つは現実の世界に「補助線」を引いてみせることなんでしょうか。 例えばこれ、 色々な写真のコラージュですが、顔を丸くくりぬいてそこに青やオレンジの色を塗っています。 当然です…

[]Nutcrackerを観にRoyal Opera Houseに行って来た

去年も行ったんですが、今年もNutcracker(くるみ割り人形)を観にRoyal Opera Houseに行ってきました。 昼寝をしていて第一幕の始まりを見過ごす、という失態をしましたが、今年もなかなか。 チャイコフスキーは良いですねー、楽しげで。

[]ポンピドゥセンターの企画展を観て来た (その2) Soulagesは実物を観るべき

ポンピドゥのもう一つの企画展。 RothkoとかBarnet Newmanとか、20世紀初頭から1970年くらいまでで活躍した芸術家の作品というのは、思うに当時の解釈とは異なった解釈で今の人々には受け取られているんじゃないかと思います。 ソラージュは今も制作活動をし…

[]ポンピドゥセンターの企画展を観てきた (その1) シュールレアリズム

ポンピドゥの企画展は刺さることが多くてとても楽しいのですが、今回もやっぱり刺さりました。 二つあって、今回はソラージュのほうがやっぱり刺さり度合いは高かったのですが、まずはシュールレアリズムのもの。 今回は、ああ、芸術っていうのはこういう活…

[]La Boheme (Royal Opera House)

久しぶりにRoyal Opera Houseでプッチーニの"La Boheme"を観てきました。 定番の演目はチケットを取るのが難しくて、他の演目で何度か見逃しているものがあるんですが、これは100ポンド以下の席がまだ残っていたので行ってきました。 あらすじは非常にシ…

[]ヨーテボリで観たダンスはこんな感じ

今回は、どうしてもNDTのバレエが観たくてヨーテボリに行ったわけですが、イベント自体がオムニバスになっていて、クラシックからヒップホップまで色々なチームが出てきてかなり楽しめました。アメリカンバレエシアターの若手のダンサーが来ていましたが、非…

[]万里人南

これは先々週書いたものだったかな。 この時はあまり時間が無かったので、1時間1本勝負でがつっと書いたものです。 とにかく小筆は難しい。

[]北年星前横

[]年々蔵々花

[]大筆書き収め

これでしばらくは大筆は書き収めです。 この後はしばらく小筆の練習をします。します、っていうかしてましたということなんですが。

[]セビリアの理髪師 (Royal Opera House)

土曜日。 午前中に書道の稽古に行って、その足でコベントガーデンのロイヤルオペラハウスへ。バスが混んで、実は最初の20分ほどを見逃してしまったんだけれど、係りの人の好意で、値段的にはもっと高い個室が空いていて、そこで途中から見させてもらいました…

[]Alexander Caler展(ポンピドゥセンター:パリ)

ポンピドゥセンターでやっていたもうひとつの企画展。 パリで活躍したアメリカ人彫刻家のアレクサンダー・カルダーの企画展。NYのWhitney Museumから持ち出した"Calder's Circus"なんかもあって、子供が大喜びしそうな(実際に子供が多かった)企画展でした…

[]Kandinsky展 (Centre Pompidou: Paris)

細かい旅行記はあげ損ねているんだけど、とりあえずこのパリのものを先にあげてしまおう。 パリは食事の関係もあって(気に入っている店がいくつかあるので)、定期的に行っているんですが、今回はPompidouが本当に素晴らしかった。ちょうどやっていた企画展…

[]ABSTRACT AMERICA: NEW PAINTING AND SCULPTURE (Saatchi Gallery)

Saatchi Galleryでこの間から始まった新しい展示展。 が、正直、これはどうなんだろう。。 とにかく「薄い」 それが正直な感想です。芸術の定義は人それぞれだとは思うけど、自分にとってそれは「事象の再解釈」。 個人の内面からあふれ出てきたものを、形と…

[]PICASSO: Challenging the Past (National Gallery : London)

ナショナルギャラリーでPicasso展をやっているんですが、テーマ的には去年オルセーで観たPicasso展に近くて、Picassoの過去の芸術を題材にした作品を色々集めて展示しています。 土曜日に行ったんだけど、結構混んでいた。 オルセーのものは、Manetの"Lunche…

[]Wuthering Heights (Royal Opera House)

金曜日に Royal Opera House で観たモダンバレエ。 これ、今更ながら思い出しましたが、「嵐が丘」(Wuthering Heights)なんだった。実は原作をまだ読んでいないので、19世紀の原作をどう解釈・再構築したのかの対比が出来ず、おそらく楽しみの半分以上が得…

[]L'elisir D'amore (Royal Opera House)

ドニゼッティの「愛の媚薬」 これ、初演が1832年だそうですが、僕が観たROHのものはかなり設定が現代風にしてありました。ドニゼッティはこのオペラを1ヶ月で書いたそうで、台本は1週間で作ったとか。 ストーリーはホントにどーしようも無いんですが、…

[]Roni Horn aka Roni Horn (Tate Modern)

こちらのほうも、Teteの企画展 これが時代の差なんでしょうか。Rodchenko&Popovaのものからガラリと変わって表現しているのは何か感情的なもの。それも、あたかも水がその様態を変えるように絶えず変わっていく感情的なものを表現していたように思います。 …

[]Rodchenko & Popov : Defining Constructivism (Tate Modern)

先日のいまいさん御来英の際に行ってきたTateの企画展 最近めっきり離れてしまっていますが、ソーシャル・マーケティングの観点から見た方が面白かったかな。もしかしたら。 ロシア構成主義はロシア革命後の社会主義運動と密接につながっていて、芸術の…

[]ニューヨーク近代美術館(MOMA)

自分という生き物を客観的に見ていて不思議だなーと思うのが、考えることをサボる癖があること。「へー、そうなんだ」で思考がストップすることが非常に多い。要するに「やり過ごしている」。 この間、何かの写真を見ていて、唐突にそれに気づきました。 そ…