拡散した価値の目利きが必要ということ(VA Musium"Postmodernism")

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ヴィクトリア・アルバート美術館での企画展



ここの企画展っていっつもこんなにガラガラだったっけ?

タイトルが「ポストモダニズム」ってあまりにもバクッとしすぎているのがいけないのか、それともみんな80年代に興味がないのか。



自分にとってはぎりぎり懐かしい展示物が満載でした。



企画展のメッセージは、きっと出口付近のNew Orderのビデオクリップの解説にあった内容に集約されているんだろうと思います。すなわち、、、



・"Why can't we be ourselves like we were yesterday ?"



ボードリヤールの「記号」という言葉にあらわされているように、価値が分節化し、その無数の組み合わせで大量の文化(というかスタイル)が生まれたこの時代。



それ以前の時代のもっと大きなストーリーがあった時代には戻れなくなってしまったわけだけれど、ポストモダンを経て現代に生きるわれわれとしては、あの時代に大量に生まれた無数のスタイルのうち、どこに現代的な価値があるのかの目利きを求められているのだと思います。



展示会自体はあまり面白かったわけではないのですが、それでもやっぱり何らかのTakeawayがあるところが美術館のすごいところ。



堪能しました。