[]問題は解くことよりも定義することが重要(本「ライトついてますか」)

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良本です。



数ある問題解決系の本で、ちょっと毛色の違う内容になっています。会社のとあるプロジェクトリーダーからお勧めされたので読んでみました。



「論点」とか「イシュー」をまず考えるべき、という話はちらほら聞きますね。ロジカルシンキング系の本には必ずと言って良いほど出てくる概念。論点ツリーとかイシューツリーを作って、因果関係をはっきりと、かつ抜け漏れがないようにしましょう、という話です。



確かに、「論点/イシュー」ベースで考えた方がロジカルに答えは出るのですが、もっと大切なのは、その「論点/イシュー」はそもそも本当に答えを出すべきものなのか、ということを問い直すことだったりします。



この本は、まさにそのポイントを議論したものです。「論点/イシュー」という言葉は使わず、「問題」と言っていますが、考え方は一緒です。



「誰にとっての問題なのか」「なぜそれが問題として成立しているのか」など、問題の答えを出しに行く前に、そもそもの問題の成立を吟味すべきという話。



ちょっと和訳が読みにくいんですが、とハッとさせられる良書でした。



お勧めです。