[]実践するには勇気が居るが、正しいことを言っていると思う(「大前家の子育て」)

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本の学校教育ってほんとおかしいよなー、と思っていた矢先、大前さんの本に似たようなことが書いてありました。



この本面白い。



前半は昔に書いた子育て本の再掲なんですが、後半にその教育を受けたご子息お二人のインタビューが付いています。理論と実践結果、みたいな構成。



大前さんの話は、「教育」と「調教」を混同していないか?というようなところから話が始まります。

あれしろ、これしろ、というのは「教育」では無くて「調教」である、と。「宿題やったか?」、「先生の言うこと聞いてる?」というのは親が学校の手先になって調教の手助けをしているようなものだ、というのが彼の話です。



そうではなくて、教育というのは、子供が興味を持つことを見極めて、その先のレール敷設を手助けする、ということ。後半のインタビューでも弟さんが、確かにそういう教育方針だったということを語っています。

あれしろ、これしろ、とは言わない。



勉強したくなかったら勉強しなくていい。極端な話、学校行きたくなかったら学校行かなくてよい。

「四つの責任=家族、自分、社会、会社に対する責任」をはたしている限りにおいて好きなように進めば良いではないかというのが彼の基本方針なんだそうです。



で、実際に兄弟お二人とも学校は中退。ですが、ダラダラしていたわけではなくて、やりたい道をやりたいように切り開いて行き、お二人とも今は経営者とのこと。



今の時代、学校の勉強に時間を全投入するのはリスクが高いと思います。そういう時間の使い方をしてきたから、日本人って、

 ・問題を定義して模範解答の無い解を探し出す力が弱い

 ・議論する力が著しく低い

 ・多文化環境でのリーダーシップが取れない

ということになってしまっているんではないかと。



高学歴の人ほど、この傾向が強くて将来が思いやられます。



日本の教育システムはほんとに大問題。