[]経営指標のトリビア(「できる人の決算書の読み方」)
誰かにお勧めされて買ったこの本。正月休みにぱらぱらと読んでみました。
経営指標の見方・読み方を簡潔にまとめた本です。この手の本はかなり類書がありますが、その中でもよくできているように思います。
この業界に入る時に、アカウンティングの手ほどきとして「グロービスのMBAアカウンティング」という本をまず読まされました。あれ、良い教科書だと思うんですが、こちらの本の方が経営指標のトリビアが豊富。
例えば、海外企業の決算書を見ていると、よく営業利益ではなくてEBITDAでパフォーマンスを見ている会社があります。
「メーカーで、設備投資が重いから、その影響を足し戻して見たほうが実態に合ってるんだろうな」とかなんとか思いながら見ていたわけですが、EBITDAはこれはこれで色々と問題がある指標です。具体的には、設備投資をすればするほど、借入金を増やして金利の支払いを増やせば増やすほどEBITDAは増えていきます。なので、EBITを見ずに、EBITDAだけを見ているとおかしな経営判断になりかねません。
そういうトリビア的記述は、グロービスの本には書いてありませんが、こちらの本には書いてあります。そんなところをつまみ食い的に読んでいくと面白いんじゃないかと思います。