[]「いき」の構造

質問:「いき」だねえ、という感覚を構造的に説明できますか?


今朝方は体調が良かったです。 サプリメントはしばらく続けようと思います。25時前に寝ることとサプリメントを採ることをしばらく守ろうと思います。



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構造つながりで、九鬼周造「「いき」の構造」を読みました。

「いき」の内包的構造は、「媚態」と「意気地」と「諦め」によって構成されているのだそうです。


「いき」という存在様態において、「媚態」は、武士道の理想主義に基づく「意気地」と、仏教の非現実性を背景とする「諦め」とによって、存在完成にまで限定されるそれ故に、「いき」は「媚態」の粋である。


と言っているところから、「媚態」→異性との関係がとても重要だ、ということですね。


「いき」だね〜という感覚ってそうなんでしょうかね。そうだ、といわれればそうのような気もするし。単に部分集合でしかないような気もするし。


ま、これは九鬼周造の分析ですから、それはそれとして理解しておきます。


しかし、九鬼は空間的に概念を表現するのが好きなんでしょうか? 「いき」の構造に限らず、「「風流」に関する一考察」でも「情緒の系図」でも、その構造を2次元・3次元の図形として表現をしています。

マーケティングでも良く使う、ポジショニングに非常に近いです。

ただし、その多次元上の構造体の垂線や面によって、「いき」や「風流」の部分集合を説明しようとする点や、構造体の中に「垂線OP」のような中立点を見て取る点がユニークに見えます。


正直、この本は非常に読みにくかったのですが、「ブランド」や「商品」の構造を考える際にも、その分析の手法であるとか、感情の構造に関する解釈など、参考になる点があったように思います。


なべの答え:九鬼周造とは違った立方体を描くと思います