[]City of God

City of God



ブラジル&ギャング


発砲・発砲・発砲。

朝鮮戦争の時に「アジアでは人の命はこんなに軽いのか?」と言われたそうだが、ロナウジーニョのドリブルのように、ノリ良く発砲されて人が死んでいくので、妙な感覚になります。


熱帯雨林で雨後の草木が驚くべきスピードで成長・再生するように、抗争で死んでいった人々が、なんだかニョキニョキと再生していくような感覚でしょうか。


モーテル強盗の際に、殺しの欲求を抑えきれず、大量虐殺をしてしまう少年リトル・ダイス。 「最凶」のギャングかと思いきや、最後はあっけなく次の世代の少年ギャングに撃ち殺されてしまう。


これなんかほんとに、熱帯雨林の中で、新しい樹林が古い樹林を押しのけて葉をはっているような感じですね。


ブラジルらしさ、、、なんでしょうか。


ちなみに、カメラワークもロナウジーニョのドリブルのように華麗です。リトル・デが逮捕される際のカメラワークなんて、カメラファインダーをそのまま映像に落とし込んでいて、緊迫感が伝わります。


第76回アカデミー賞 脚色賞、撮影賞、編集賞の4部門ノミネート