[]GATTACA
突然寒くなりましたね。
そろそろ今年のコートを買わないとならないですね。 また出費ですなあ。
今週は部署の人達が軒並みヨーロッパ出張なので、いつにもましてとても静か。こういうときに、基本情報をまとめておかないと。
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「GATTACA」
イマイさんお勧めの一本。 やっと見ました。
イマイさんらしい一本でした。 出だしから本題に入るまでが長い!
遺伝子操作による優性思想という、かなり近い将来に現実味がある議論の話なのですが、この議論に対する作品としての立場が示されるのが、ほとんど映画が終わりに近くになった時に行われる、度胸試しの水泳という引っ張りよう。
度胸試しの水泳で、自然出産によって生まれた兄が、遺伝子操作によって生まれた弟に勝った理由のセリフを聞いて初めて、
「ああ、この作品はSF劇というよりは心理劇だったんだ」
ということに気がつきました。 認知科学の知見に、
「人間は制約をかけた方がパフォーマンスがよくなる」
「継続した意思決定は、先行する意思決定の影響を受ける(アンカーリング)」
といった話があるのですが、環境と意思決定、学習といった領域で、鋭いストーリーメイキングが行われています。
砂漠のように乾いた映像イメージと音楽がまたいい感じでした。