[]Tuvalu
「つめが甘い」
と最近よく言われます。どこで言われるかというと、通訳のクラスで。
訳を出した瞬間に、自分でも「あ、甘かったな」と思うのですが、そのまま指摘されます。理解する瞬間と、そこから訳を作り出して口から出す瞬間の間を縮めながら、更に甘さを消して行かなくてはならない。
なかなかハードな訓練ですが、自分の人生の縮図のような気がして、ここはがんばらないとダメだなと思うんです。
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「Tuvalu」
これはあまり観たことの無い類の映画ですね。
このテイストを出すのはかなり難しいと思います。
廃墟のプールを訪ねる変わった人達。入場料がなぜかボタンの券売係のおばさん、無機質でボロボロのプールの中で、有機体のように完成されたボイラー機。盲目の父親。ブルーやセピアや緑や、いろいろな色に変わるフィルム。その中で金魚鉢を持ちながら、裸で泳ぐ少女。
妙に東欧の共産圏のファンタジーって感じでしょうか。 冷たくて温かいファンタジー。
妙な映画です。