[]情婦(1957)
「情婦」
アガサ・クリスティの短編小説「検察側の証人」の映画化。
ミステリー映画のご多分に漏れず、あらすじの99%は最後の10分を引き立てる為のお膳立てでしかありません。
エンディングのショックさでは、これまで「太陽がいっぱい(1960)」がベストかと思っていましたが、「情婦」も結構すごいですね。
二重の意味で観客は欺かれます。1つは事件の真相そのもの。(この展開は読めなかった。。) もう1つは主役だと思っていた弁護士ロバーツが、実は脇役でしかなかったこと。(騙された。。)
エンドロールで、「この作品をご覧になっていない方の為に、エンディングに関しては他言しないでください」と念を押されているので、これ以上は書けません。
テンポの良いセリフの掛け合いで、スピーディーに話が進んでいくので、取り合えず観てみることをお勧めします。
1957年 ゴールデン・グローブ
□助演女優賞 エルザ・ランチェスター