[]みる きく よむ (2005)

みるきくよむ

原文は1993年だったかな。 レヴィ=ストロースの最後の著作と言われている本です。



まさに「みる きく よむ」という本で、五感刺激として入ってくる絵画、音楽、文章の構造を、レヴィ=ストロースが分析して見せる本です。 レヴィ=ストロースの思考そのものなので、内容についていくにはちょっとばかし(結構な)忍耐力が必要です。



が、相変わらず鮮やかな分析の視点を提供をしてくれます。



「ラモーを聴きながら」は、音の知識が読む側にないとちょっと内容を理解するのは難しいですが、絵画・文学に対する分析はやはり鋭いな、と思います。





トロンプ・ルイユは(世界を)再現するのではない。再構成するのだ。 (客体の把握と主観的内面の把握が同時に行われる)



なるほどね、と思います。