[]もしも昨日が選べたら (2006)

もしも昨日が選べたら

はい、大事ですね、家族は。 以上。



映画としては、それ以上でもそれ以下でもないな、こりゃ。



だけど、この映画が成立している背景って結構興味深いですよ。



「人生をテレビのリモコンで操作する」っていうアイデアが違和感なく受け入れられる背景には「人生はドラマである」というメタファーがあるわけで、50年を越すテレビメディア時代が築いた一般認識なんだろうと思います。



だから、40年前の人には、このメタファーは理解できず、ストーリーもチンぷんかんぷんだと思います。



技術的に見た場合、この世界観は現実になるでしょうね。自分の人生をスキップする、、という意味ではなくて、パーソナルコンテンツが馬鹿でかいセンターサーバーにストックされて、いつでもどこでもプレイバックできるようになる、という時代は家電の発展としてはとても自然なことです。



最近のSFでは、よくこういうシーンが挿入されますね。空中に透明なディスプレイインターフェースが出てきて、そこで過去の映像を自由自在にプレイバックできるイメージ。(犯罪を未然に防ぐ法律で事前逮捕されるのを逃げるやつ、とか)



問題は、「どのタイミングで世界がこう変わるか」なんですけどね。