[]怒りを演出する
先週の話。
とある業者さんと仕事の打ち合わせをしていたのですが、その際業者さんのほうから、「御社のやりたいことがころころ変わるせいで、こちらはとても迷惑だ」という趣旨の苦情をもらいました。
さてさて、こういう時、どうしますか?
?反省する
?反論する
?黙殺する
この打ち合わせは、いま作っているプロモーション用の制作物のデザインに関する打ち合わせで、最終目標は質の高い制作物を完成させること。なので、業者さんから質の高いクリエイティブを引き出していく必要があります。
僕は多分、他の人と比べると、怒鳴ったり、怒ったりするほうではなくて、どちらかというと、丸く収めようとする性格なのですが、このときは意図的に怒ることにしました。
これは、相手が提示しているアイデアに満足しておらず、さらに高い質のものを持ってこないと納得しないよ、という意図を伝えるためのパワープレーをする必要があるかなと思ったからです。
怒りを伝えるための方法はいくつかあると思いますが、この時選んだのは、この間も書きましたが、思考回路とコミュニケーション方法を徹底的にロジカルにすること。
基本的にロジックを明確にする質問は厳しく聞こえます。代表的な3つの問いが、"Why so ?(なぜ?)"、"So what ?(するとどうなるの?)"、"Who cares ? (誰がそれを気にするの?)"です。だから、日常生活の中では、これらの質問は意図的に使わないようにしているのですが、この時は完全に回路を切り替えて、相手を詰めました。
個人的には、大声で怒鳴られるより(恐喝されるのも怖いけど、、)、ロジカルに詰められるほうがよっぽど怖い。中途半端な批判・中傷を間違えてしてしまって、それをロジカルに返されると気持ちが萎えます。
「なぜ迷惑なのか?」
「なぜ、こちらが悪いのか?」
「そちらの言うようにするとどうなるのか?」
「誰がそれを気にするのか?(どれくらい重要な話なのか?)」
結局、相手は心の底では納得していないとは思いますが、その後出てきたアイデアは明らかにミーティング前のものよりも改善しているので、一定の効果は合ったのかなと思います。
丸く丸く収めるのも重要ですが、時折、心のタガを外して詰めてみるのも重要なようです。