[]時代を創るガールズ・カルチャー
また飲みすぎちまった。今週2回目か? Y本さんが明日で帰国(っていうか、日本人なんだから帰国って言うのはおかしいな)するというんで、また飲みに行ったわけですが、酒が安いだけにいつも飲みすぎてしまうわけです。
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それはそうと、なんじゃこの本は、という本を間違えて買ってしまったわけです。
Amazonで何かの本を買っていたときにレコメンデーションで出てきたので間違えて(?)ショッピングカートに入れてしまい、そのままなぜか「注文を確定する」を押してしまった。 ま、嫌いじゃないから良いんだけど、こういう本。
1980年代から2006年くらいまでの渋谷を初めとしたエリアのガールズ・カルチャーの変遷を説明した本で、イラスト豊富。
この層(10代〜20代 女子)は、一部の商品やサービス(化粧品とかお笑いとか携帯とかですかね)を除けば、主要な購買層では無いことが多い(可処分所得が多いわけではない)のだけれども、その割にはよく注目される。
ちなみに、今の渋谷の女の子のお財布調査をすると、約50%が5,000円以下しか入っていないんだそうです。これじゃあ購買のターゲットにはなりえないわけで、だから大半のメーカーはもっと金を持っている団塊の世代とか、若い層でも20代後半以上の独身女性とかをターゲットにしたがるわけです。
ただ、ここで重要なことは、「今、5千円も財布に入っていないこの人たちも、10年もしないうちにそれなりの購買力を持ってくる」ということ。
昔、川島蓉子さんが「消費の原体験は10代〜20代の消費経験に大きく影響を受ける」ということを言っていましたが、現在の10代〜20代の10年後の消費行動を考える上で、今この瞬間を理解しておくことが重要になるわけです。
今この瞬間の消費環境を見れば、
・景気が良くなかった
・だから、将来のお金をあてにして現在消費することが出来なかった
・要するに金が無かった
・なので、友達とタマることに時間を費やした(カラオケ、ファミレス、公園、道端?)
・その仲間内でのコミュニケーションが、カリスマ店員に見られるような、「身近に居るけどおしゃれな人」からの強い影響を受ける土壌を用意した
というあたりに要約されますかね。
基本的には、「モノに価値を見出す」消費者ではなくて、「ヒトに価値を見出す」消費者になるんでしょうね。友達と繋がるためのポケベル(当初はビジネスユースに開発されたものだった)・携帯。口コミ、読者モデル、カリスマ店員、など、人(特に偶像化されたアイドルではなくて身近なオネエさん)に対して大きな価値を持っています。
個別個別の消費者として見るよりも、なんかネットワークの塊として捉えた方が良いようになるのかも。あそこの団地に住んでる人達、みたいな。
そういう意味では、One to Oneに向かっていった90年代後半の動きからちょっと寄り戻しが起こるのかな。