外貨を「売る」

久しぶりに外為の話題を。





先週の突然の円高、びっくりしましたね。2週間くらい続いていた円高後のもみ合いを8月7日に円安方向に抜けた!と思ったのですが、翌日に突然の円高。ユーロで4円、ドルで1円50銭ほど円高になりました。



さすがに今回はちょっと不安になりました。



例によって含み損に対してはなんとも思わないんですよ。為替は変動するので、良い時も有れば悪いときもある。不安になったのは、自分の描いていたシナリオとまったく逆の動きをしたから。発端は、ここ数ヶ月まったく同じ話題なのですが、米国のサブプライムローンの焦げ付きに対する不安感から来るドルの下落。



昨日の段階で、テクニカルの指標は、もうちょっと円高が進みそうなグラフを描いてました。





で、今回、外為を始めて初めて「外貨を売る」というポジションを短期で取りました。





レバレッジという概念以上に、これってほんとにバーチャルだよなー、と思うのですが、証拠金取引の場合、手元に外貨を持っていないのに「外貨を売る」ことが出来るんです。最初はどうも理解できなかったのですが、まあ、株で言う空売りと同じなんでしょうかね?(株をやっていないのでわかりませんが)



円であってもお金を証拠金として差し出しているということは、その信用力をベースにお金(円だろが、ドルだろうが、ユーロだろうが)を動かすことが出来る、ということなんだろうと理解しています。





今回やったのは、ユーロを161円で売って160円で買うという取引です。ユーロなんて持ってないのに、161円で「売る」わけです。普通の感覚だと??だと思うんですよね。で、売ったユーロを160円で「買い戻した」わけです。買い戻したのに、手元にはユーロは1ユーロも残っていません。 残っているのは、為替差益で得た円の利益のみ。



「外貨売り」のポジションは今はマイナス金利が発生するので、短期の決済を前提にしないと出来ない取引なのですが、為替がどちらに動くかと言う予想が出来るのであれば、円高期であっても利益を得ることが出来るんだ、ということを実感することが出来ました。



頭では理解していたのですが、実際に自分で取引をしたので腹に落ちた理解が出来ました。(利益額は大したことはありませんが)