[]Velvet Goldmine
この映画を初めて観てから、もう8年くらいたつんですね。
この時期にトレイン・スポッティングとかフルモンティとか、UKを舞台にした映画を立て続けに観ていて、UKのポップカルチャーって良いなーと思ったのを覚えています。
色々な要素がストーリーの中に混じっていて、多分、バイセクシャルのラブストーリーをベースにして、「グラムロックというもの」を書いた映画だと思うんですよね。
ただ、自分にはその辺のラブストーリーよりも、ありとあらゆる「ナチュラルなもの」に反抗するスタイルに強い衝撃を受けたのを覚えています。 "Life is An image"だったかな。そんな台詞が記憶に残っています。
舞台がロンドンということもあって、昨日、もう10回目くらいになるんだけど、また見直してみました。で、気づいたんですが、ロンドンが舞台ってほとんど分からないくらい場所の描写が後退してるんですね。ロンドンだろうがNYだろうが、場所は何処でも良い、と言わんばかりに街の描写にロンドンの特徴がありません。(敢えて言えば、最後の屋上の裸のシーンくらいかな、ロンドンっぽいのは)
対照的に、イギリスの保守体制みたいな心象風景は繰り返し出てきます。スーツを着た初老の紳士の一群、とか、プライベートスクールに通うぴっちりとした制服を着た子供の隊列、とか。
ヒッピーとは違う文化に属するカルチャーだとは思うのですが、どこかで「反体制」の雰囲気をひっぱっているように見えますね。
観るたびに違う発見があって楽しい映画です。(ゲイとかバイとかが生理的にダメな人はダメだけど。ユアン・マクレガーのきれっぷりがすごいです)