[]La Maison de Bernarda / Une Sorte de
漫画の噴出しが見えました、舞台空間上に。
バレエなのでほとんど台詞は無いのですが、体の動きから台詞が連想されるんですね。漫画も「ぐぉぉぉぉーーーーーー」とか「ブジュギャバビジュプシューーー!!!」とか、文字で音を表現しますが、Mats Ekの振り付けは体の動きで声を表現する芸術みたいですね。
どうしてこんなに上手く体の動きから台詞が連想できるんだろう、と思って色々考えたのですが、ある一定の体の動きっておそらく文化の差に関係なくある感情を表現するみたいですね。
例えば、
「猫背のスローな動き」→「背筋を伸ばしてすばやく動く」という動作が連続すると、「驚き」が連想されます。
「大きく手を開き、のけぞって回転」という動作がスローテンポで連続すると、「苦悩」が連想されます。
非常にコミカルな動きの多いバレエでしたが、技術はとても高く、頭の中で連鎖する視覚と聴覚(=台詞)の化学反応を楽しめる舞台でした。
今井さんとゲイ論争になりましたが(なんのこっちゃ)、ま人それぞれ解釈が違うということで、なかなか楽しかったですね。ガルニエ(パリオペラ座)での演目でしたが、オペラハウスの重厚な雰囲気と、舞台の前衛的な内容とのミスマッチも面白かったです。
素晴らしい。
直接舞台を観ないとわからないとは思いますが、オペラ座のWebページでちょっとだけビデオで見ることが出来ます。(ここをクリック)