[]風味絶佳 (山田詠美 2005)

fumizekka


今日は仕事がひと段落した後の休日。ちょっとだけホッとして過ごしています。



時差ぼけで早朝に目が覚めてしまうので、昨日は6時くらいから洗濯、掃除。仕事がひと段落したのを機会に、結構な大掃除をしました。水周りの水垢を早朝からせっせとこすって落とす。ロンドンは水道水にミネラル分が多く、水が乾くとカルシウム分が白くこびりつきます。ワイングラスも、洗っても綺麗にならないので、これがちょっと困る。



きゅっきゅっと、落とせるだけ落としました。 後はフロアの掃除と靴磨き。好きな靴はなるべく長く履きたいので定期的に手入れをするんですが、それでもそろそろ限界かな。次の良い靴に出会いたいものです。



風呂場今週はちょっとパス。トイレ掃除だけして終了。湯船の掃除は来週以降で良いかな。。





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山田詠美の、2005年谷崎潤一郎賞受賞作。



藤沢に居たときに、大学の生協で買って読んだ「アニマルロジック」と「4U」以来、この人は結構好きなんですが、会社に入った後は何も読んでませんでした。成田空港のTSUTAYAでなんとなく手にとったので、そのまま購入。UKに帰ってきたから読みました。



肉体労働者のたたずまい、その風味を書いた、と本人はあとがきで言っていますが、そんな風味の中で自分が惹かれたのは、相手のために生きようとする男女の関係。





「私は、男に食べさせる。それしか出来ない。私の作るおいしい料理は、彼の血や肉になり、私に戻ってくる」。





「相手のために生きる」なんて説明文で書くと味気ないけど、「私の作るおいしい料理が、彼の血や肉になる」と言われるとぐっと来る。



さすが。