[]ビジネスに躓いたら「孫子」を読み返す
ビジネスが厳しい今だから心に響くのかもしれません。
「勝兵は先ず勝ちてしかる後に戦を求め、敗兵はまず戦いてしかる後に勝を求む」
「善く戦う者は、これを勢に求めて人に責めず」
「凡そ戦いは、正を以って合い、奇を以って勝つ」
こういう台詞は戒めとして非常に心に染み入ります。
直近の売上をどう挽回するか、という議論。良くあるんだけど、これ正直意味があるんだろうかと思います。特に、月末・期末に訪れる売上の詰め作業というやつ。
国内営業の時代はこれがかなり露骨で、今はそこまで露骨には言われないけれど、やはり短期の売上金額をどう持ち直しますか?という質問は非常に良く来ます。
月末に売りが足りないということは、もっとずーっと前(3ヶ月とか半年とか)に計画した布陣(勢)に問題があるということなので、これを小手先で何とかしようとしてもどうにかなるものではありません。
ビジネスの状況が悪い場合、その原因が「勢」の悪さに寄っているのかどうかをまず判断するべき。「勢」が悪いという結論が出るのならば、その戦は負け戦として、損害が拡大する前に引くべきだと思うのです。
そして次は勝てる戦いになるように準備をしなおす。
その時、「奇を以って勝つ」という部分がとても心に刺さりますね。
確かに今までの勝ち戦を思い返して、その大きな要素に「奇を以って」があった。正攻法だけで責めた時は、負けはしなかったけれど、大きく勝ったというわけでもなく、どうも煮え切らない部分があったように思います。