日本人の労働生産性は低いのか

日本生産性本部の労働生産性の国際比較(2008年版)によると、日本の労働生産性は、OECD加盟国30か国中20位、先進7カ国で最下位なのだそうです。



アメリカの生産性を100とした場合、日本のそれは71%に過ぎないとのことでした。



これ、2007年のデータでアイスランドが1位だったりするので、為替の変動をどう計算していのか(今現在の為替に換算するとどう変化するのか)にちょっと?マークがつくんですが、まあ仮に為替変動分を30%程度として繰り入れても、日本の労働生産性は決して高くは無いということはわかります。



業種別に分解してみると、製造業の方は比較的高いんですね。80年代以降の製造業一人勝ち時代の延長だと思いますが。なぜ日本の製造業の生産性が高いか、に関しては色々と詳細な研究があるとは思いますが、ひとつ言われているのは「時間を競争優位の要素に取り入れた」ということ。Just-in-Timeなんてありますが、とにかく高品質なものを短期間でくみ上げて製品として出荷する、そのスピードと効率性で他国を圧倒したということです。



それに対して、日本で労働生産性が低いとされているのが、サービス業。これ、どうも日本人は効率よくやろうとする意識に欠けるのか、確かに職場の仕事の進め方を見ていても(特に日本の職場)、そういう状況が目に付きます。



能力不足を残業で補っている感じでしょうか。



サービス業と言っても色々と種類はあるので一概には言えませんが、来る将来のサービス産業の構成比を考えると、もうちょっと考えたほうが良いですよね。