[]ハゲタカ (2009)

ハゲタカ






経済ドラマなんだから、この時代、色々と問題設定することがあるだろうに、と思うのですが何もないですね。そういう意味では水戸黄門と一緒で、爺様の娯楽映画という感じでしょうか。



2009年の日本の経済状況に対する人々の印象の総括が詰まっていて、ま、出てくるテーマはこんなもの。



・伝統的大企業の不振 (アカマ自動車の不振)

・長期的低迷に入った日本への苛立ち (柴田恭平のせりふ)

・中国への嫌悪感 (中国国家ファンドに買われたら、、、)

格差社会問題



「日本はこんなはずではない」と思うのは良いのですが、話がその感情的なところで止まってしまっているのがつまらないですね。さらに、結局の解決策が投機的な市場操作、というのもちょっと時代錯誤な気がします。



これからのファンドは、多極化する世の中で日本の大量の個人資産をどう世界運用していくか、とかいった問題設定と深堀が出来ると思います。中国脅威論も話としてはわかりますが、排他的な防衛策で話を終えてしまっても何も解決しません。