[]雑談の技術 (生井 利幸)
この手の本はどうやって 選べばよいのか正直わからないところがあって、結構な確率で内容の無いものを選んでいるような気がします。この本もその手のものの一つ。
読みながら書いたメモを今見直してみても、ほとんど何も書いていませんね。
「目の前にあるものはすべてネタと考える」
「一期一会という考え方で会話に臨むべき」
としか書いていない。ひどいなこりゃ。
しかし、色々と会話術の本を読んでわかったのですが、みんな大きく二つの話をしていますね。大なり小なり。
ひとつは空気を読むということ。会話とはホスピタリティのことである、とか、良いリスナーとは空気の醸成が上手い人のことで、笑いは空気の違和感とその違和感に対する突っ込みによって生まれる、とか。とにかく空気を大切にしてその流れに乗りましょうという話。
もうひとつは、「ネタ」の話。会話が続かないのは話のネタが無いからで、意識してネタの数を増やしましょう、みたいなことが説かれています。
これはごもっとも。空気を読む能力っていうのはどうやって身に着けていくのか、もはやわかりませんが、ネタのほうは日頃の心がけしだいで何とでもなるんでしょうから、会話べたな人が頑張るとしたら、ここになるんでしょうね。
ただ、ありがちなのはニュースを読んで「これこれこういうことがあったらしいよ」という情報提供で話が終わると"So what"な空気になってしまうことが多いので、情報をいかにネタに昇華させるのかが大切なのだそうで。
社会人っていうのは大変ですね。