[]通貨ポートフォリオを今年はどう組むべきですかね?

2010年になりましたが、相変わらず円が高すぎますよね。



ポンドの資産をどうするかを考え始めているんですが、これがちょっと難しくて悩んでいます。 



基本的に日本円の資産のポーションは少なくするべきだと思うんですね。



日本の超過債務はGDPの200%以上。UK、ドイツ、フランスで、累積債務がGDPの70%から80%にあがってきてしまっていて大騒ぎをしているのとはレベルが違う借金体質です。しかも、来年度の歳入は40兆円くらいしかないのに歳出規模が100兆円で、残りは赤字国債で補填するんだそうで。



普通に考えて、こういう状態で将来に希望を持つのは厳しいですよね。



人に喩えるなら、年収500万円なのに、支出が1000万円あって、累積で借金が1億5千万円くらいある感じでしょうか。



これが自分だったら確実に発狂して自殺しますね。



右肩上がりで会社が発展していて、毎年給料が上がる、とかならちょっとは話が別だけど、先行きは良くてフラット、悪ければ収入落ちる、という状況ですからね。



完全に国の運営が破綻しているので、連動して円の価値も危ういと考えるのが普通で、資産を日本の外に持ちたいと考えるのが普通だと思います。





こういう状況で投資家がどうして日本円を買うのかは不思議なのですが、どうやらこういうことだそうです。 



つまり、どんなに政府の収支が悪化しても盲目的に赤字国債を買う日本国民が居るので、最終的には国債保有している国民(郵貯や銀行のお金が国債に回っているので、結局はほとんど全国民)が損をするだけだ、と。1400兆円の個人資産がそういう形で国にパクられて収支がまかなわれるので、短/中期的には日本の方が他の先進国よりも資金の逃避先として安全、と思われているようです。



これが正だとすると、短期、中期、長期で資金の動かし方を変えなければなりません。 が、そのタイミングがわからない。





アメリカを始めとする先進国の量的緩和策で市場にジャブジャブ出たお金は、コモディティ新興国に回っているのですが、去年の後半から、量的緩和の出口戦略の話が出てきていて、この間のドバイの破綻や連鎖して起こったギリシアの危機は、この金融引き締めに端を発しているのではないかと言われています。



基軸通貨のポジションを失いつつある中で、アメリカがドルを刷りすぎだ、と言う話は一般の人の話題にもなりつつあるので、どこかのタイミングで金融の引き締めに舵が取られたとすると、連鎖して連鎖してキャリートレードの巻き返しが起こって新興国の通貨・株式が落ちるんだろうと思います。 危機的に落ちるのか、軽い崩落で済むのかは判りませんが。



その時に円になっている資金はどう動くんでしょうか。これも読めない。 長期的には円が強くなる理由は何一つ無いと思うのですが、中期くらいまでなら、他の通貨よりはまし、という理由で円が高いまま推移するかもしれない。



EUはこれまではマーストリヒト条約の縛りもあって、各国の政府の財政は日本よりもはるかに健全でしたが、来年は主要国は軒並み超過歳出がGDPの3%(EU基準値)を大きく超えて、10%弱になる見込みなんだそうです。米ドルよりはまし、という消極的な理由で今のユーロ高の傾向は続くのではないかと思いますが、円に対してはどうなるかはちょっと読めないですね。



新興国は投資状況の変化が読めない、ドル・ユーロ・円はバランスの見極めが難しい、ということで、かなり難しい投資判断状況になっています。



んー、どうするか。。。